可愛い可愛い妹の話

可愛い可愛い妹の話

私には3歳年の離れた妹が居る。現在は別の場所に住んでおり、秋田に帰省するのは年に数回程。その妹がある日、「お姉ちゃんの会社のブログに私の事を書いてほしい」と言ってきた。その願いを今回ようやく叶えてあげられる。今の段階でどこまで書けるかは分からないが(モノは何であれ書き始めると案外意到筆随なのだけれど)、取り敢えず思いつくまま筆を執ってみる事とする。

妹の職業は、とある就労移行支援事業所の生活支援員。就職のきっかけは、姉である私だったと言うから、聞いた時は驚いた。最初その道に進んだ事を知った時、「本当にそれでよかったのだろうか、他にも道はあった筈なのに」とか「ああ、妹に全部背負わせてしまったな」とか色々思い、申し訳なさしかなかったものだった。だが妹は「自分がやりたい事をやっているだけ」と私に堂々と言った。何と姉思いな妹なのだろう。

職業柄どうも気になるようで、帰ってくる度に私の会社関係・障害関係の書類を保管しているファイルに目を通す。まぁ順番をごちゃごちゃにせず元あった場所に返してくれさえすれば幾ら見てくれても構わないのだが、そんなに気になるのかなと思いながら、書類に読み耽る妹の事を横から眺めている。

「ブログに何を書けばいいの」と聞いたら、「思い出とか」と返されたのだが、離れて暮らしてから結構経つので、姉妹の記憶は段々忘れつつある。喧嘩という喧嘩も学生の時以来していない。ただ、他の兄弟と比べれば、仲はいい方だったと思う。一緒に絵を描いたり、外で遊んだり、その辺はぼんやり断片的に覚えている。

一時期妹の当たりが強かった事があった。部活などのストレスに加え、丁度その頃私の精神状態が最悪で、見ていてムカついたのだろう。私から言わせれば、当時の彼女は非常に尖っていたように思う。そんな事もあった。今その話をして「お前も丸くなったね」と言えば、妹はいつも「お姉ちゃんが変わったんだよ」と言う。「そうなのか?」と私は思う。いまいちピンと来ない。ギスギスしていたあの過去から数年、「お姉ちゃんが苦しんでいたのに、理解してあげられなくてごめん」そう謝られた。私も当時、妹の気持ちを考えてやれていなかった。具合が悪いからとはいえ、人を傷つけていい理由にはならない。これは誰に対しても同じ事が言えるだろう。あの時はお互いに子供だったのだ。

だが、上の兄弟というのは、たとえ何を言われても、何をされても、弟妹の事を「可愛い」と思うものである。うちの妹だって例外ではない。下に兄弟を持てば、自然とそういう生き物になるのだというのが私の(勝手な)持論だ。一人っ子の父と上の兄弟しか居ない母には恐らく分かるまい。

これも職業柄なのだろうけれど、就職してから、妹は私の事をよく気にかけてくれる。私がSNSで荒れれば、母にすぐ連絡が行く(で、後で事情聴取)。「こういう事はネットでも言ってはいけない」妹にそう怒られ、反省する事もあるが、姉妹仲は変わらず良好だ。

これからも妹には好きな事をしてほしい。生きたいように生きてほしい。私は親ではないので無責任な事は言えないが、家族として離れた場所から見守っていきたい。何年経ってもたった1人の大切な妹である事には変わりない。

障害を持って生まれてきた姉を想い続けてくれてありがとう。この先も永遠に、彼女の幸せと更なる活躍を願ってやまない。

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