アラビア式コーヒーの話

アラビア式コーヒーの話

 はっぴーわーきんブログをご覧の皆さん、こんにちは。利用者のKIです。洗濯をするにも空に伺いをたてなくては行けない季節になりました。朝にカーテンを開いてコーヒーを淹れたら、すぐに天気予報を確認するのがすっかり毎朝のルーティンです。

 私が毎朝欠かさずに飲んでいるのはブラックコーヒーです。けっこうコーヒー好きで、外出しても喫茶店によく立ち寄る方ですが、先日変わったコーヒー体験をしました。

 偶然、博物館でアラビア式のコーヒーをご馳走になる機会がありました。そもそも「アラビアでもコーヒーを飲むの?」と言う疑問もあると思いますので、簡単な説明をすると、アラビアはコーヒーを最初に飲み始めた土地だと考えられています。有名チェーン店・カルディコーヒーの「カルディ」は、エチオピアの伝説で9世紀ごろにコーヒーを見つけた少年羊飼いの名前だそうです。

 コーヒー豆で考えても、世界で飲まれている99%のコーヒーは東アフリカのアラビア生まれのアラビア種、あるいは西アフリカ生まれのロブスタ種。アラビア・エチオピアこそコーヒーの起源にもっとも近い土地ということになるのです。

 それを聞いて「アラビアのコーヒー」へ興味が出る方もいるでしょう。私も漠然としたアラビアのコーヒーへの憧れをもっていました。

 写真は以前私が撮影した、博物館で展示されていたコーヒーポットとポットつかみです。このポットから黒い液体が出てくると言うのを想像していました。フィルターで濾したコーヒーではないのは分かっていたのですが、トルコ式のターキッシュ・コーヒーの様に色までは変わらないだろうと思いこんでいたのです。

 しかし実際に出てきたアラビアのコーヒーはと言うと、なんと緑色でした!

 あまり炒っていない青いコーヒー豆をスパイスとともに煮出して作るということで、私たちが当たり前に想像するコーヒーとはだいぶ雰囲気も味も違うものでした。砂糖も入れないそうで、コーヒーと言うよりはお茶のような味に感じられました。甘い砂糖漬けの果実をかじり、このコーヒーで口の中をスッキリさせるようにして楽しむのが一般的だそうです。これも少しお茶の様な楽しみ方ですよね。全部が緑色と言うわけではなく、入れるスパイスによっても色が変わる、例えばサフランを入れると赤いコーヒーになるそうです。

 なるほど、これは確かにヨーロッパ的ではない。これぞオリエンタルのコーヒーと言えるのかもしれません。

 しかし本来のコーヒーがこんな風だったのなら、むしろなぜ今はきっちり真っ黒に焙煎するのでしょう? 煎った豆を砕いて抽出する現在のコーヒーの作り方は美味しいですが、かなりの手間です。そう思って調べてみたのですが、焙煎の起源ははっきりしていないそうです。偶然にコーヒー豆が火災などで熱された事がきっかけだろうと言う話しかありません。毎日当たり前に口にしているものなのに、そんな事もはっきりしていないのはなにか不思議な気がしますね。

 そう言えば最近はコーヒーを淹れるのにお茶を淹れる急須を使うやり方がちょっと流行っているのですが、これは実はやり方としては先祖返りなのかもしれません。それにスターバックス・コーヒーの抹茶フラペチーノだって、スパイスをたくさん入れているコーヒーの一つだと言えてしまうかもしれない。

 私も昔はこれらを「コーヒーの邪道」みたいに思っていたのですが、9世紀から続くコーヒーの歴史を考えると、全然そんな事はないのかもしれません。自分がブラックコーヒーが好きだからといって、そればかりがスタンダードみたいに思うのはダメですね。次のスタバの季節限定のフラペチーノには挑戦してみましょうか。瀬戸内レモンケーキフラペチーノ、美味しそうですね。

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