サクラサク

サクラサク

町なかを歩いたり、バスに乗ってどこか遠くへ出かけたりすると、あちこちで沢山桜の木を見かける。桜というのは日本固有のものではないらしいのだが、枝をいっぱいに広げて無数の花を咲かせるその様子は、日本人としてとても誇らしく思う。咲く姿は勿論、散る姿も儚く美しい。凍える季節が終わるとやってくる桜前線。春の訪れを告げる象徴とも言える日本の国花。開花の時を待ちわびる人は多い。

我が家にも桜の木がある。家を建てた時の記念樹として植えたものだ。大分枝を切り落としたので少し不格好ではあるが、毎年春になると綺麗な花を咲かせてくれる。このご時世中々他所へ花見に行けないので、家の中で春を感じるというわけだ。

秋田県の中で綺麗な桜を見たいのなら、おすすめは角館だ。角館に住む伯父の話によると、今年の桜まつりは久しぶりにフルスペックで開催されるらしい。屋台の出店もあり、夜間はライトアップもされるそうだ。
(詳しくはこちら→https://www.city.semboku.akita.jp/event/event.php?id=1229)
勿論昼に見ても素晴らしい光景である。

コロナ禍になる前、家族で角館の桜を見に行ったが、その時見た桜吹雪に「美しい」の一言では言い表せないくらい感動した。もうすぐ桜の季節が終わる頃だったのだけど、役目を終え、「さよなら、また次の春に」と言い残して(そう私には聞こえる)、青空にひらひらと舞い消えていく桜の花びらもまた風情があるというか何というか。「日本最高!」と言いたくなるくらい、桜は可憐で色々な魅力があると思う。

だが実を言うと、花より団子なので、見る桜よりも食べる桜の方が好きだったりする。桜は独特な味がするので人によって好みが分かれるものだけど、私は桜味が大好きだ。2月頃になると桜味のお菓子が店頭に並ぶ。毎年この季節になるたびにうきうきしてしまう(でも終わるのも早いねぇ)。手軽に口に運べるサイズのお菓子、特に『桜もなか』がお気に入りだ。スターバックスでさくらフラペチーノが発売された時は母と飲みに行った。Twitterなどで桜味のお菓子などが発売されているのを見ると、「いいなぁ食べたいなぁ」と思う。それくらい桜が好きなので、桜味が苦手な人からすれば私はちょっと変わり者なのかもしれない。

4月4日には秋田でも開花が観測された。開花前線は東北地方北部を北上中で、4月中旬には津軽海峡を渡って北海道に到達する見込みとのこと。

今日の秋田は雨。我が家の桜は、まだ蕾が多いけれど、少しずつ開き始めている。
                                            Asmo

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