熱い水は冷たい水よりも早く凍る!? ~ムペンバ効果に迫る!~
- 2020.12.01
- ブログ
1日の気温が下がっていく今日この頃、例年のように寒暖差がはげしいですね~。仕事の日は、早く家に帰って暖かい紅茶が飲みたい、そんな風に感じます。
こんにちは、今月のブログ担当の中島です🍰☕。
先月、ある科学雑誌に気になる話題が載っていました。それは…
お湯が水よりも早く凍る!
というものです。
確かに熱い紅茶は冷めるのが早いけど…。まさかと思い、早速、ワタクシ中島は実験しました。沸騰したお湯(100℃くらい)と蛇口の水(20℃)をそれぞれ冷凍庫で約30分凍らせました。しかし…、冷たい水は表面が凍っていたのに、お湯は凍りませんでした。
後ほど調べてみましたが、お湯が水よりも早く凍る現象は、霜の発生のしやすさや、水と空気の対流など、特定の状況下で起こるそうです。これを発見したのは、タンザニアのエラスト・B・ムペンバ。当時はまだ中学生でした!1963年、アイスクリームの調理実習中、熱いアイスクリームミックスが冷たいミックスよりも早く凍ることに気づきました。ムカワ高校進学後、大学から招かれたオズボーン博士の物理学講演会で「お湯が水よりも先に凍るのはなぜでしょうか?」と博士に質問しました。そこで博士は、ムペンバ少年と共に検証をはじめ、1969年に研究結果を発表。その後、お湯が水より早く凍る現象は、「ムペンバ効果」と呼ばれ、NHKの情報番組でも一度取り上げられています。
その後の日本での研究によると、16.0℃~36.0℃の温水が一番凍りやすいという結果でした。それは、水の分子同士の結びつきと1個体の分子の結びつきがちょうどいいバランスを保っているからだそうです。16℃より低くても、また熱すぎても他の様々な理由によって凍りにくいらしいです。早く氷を作りたい場合は、ぬるめの水を使うとよいかもしれません。
興味のある方はおうちの冷蔵庫の製氷機などでぜひ試してみてください!
先人たちの発見を、私たちの普段の生活にも生かせたらいいですね✨!私は溶けてしまった常温アイス(もはや液体ですが)を冷凍庫に入れて…。おいしいアイスになるかな????
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